折りたたみコンテナの耐久性はどれぐらい？屋外使用、日焼け、割れなどについて解説

折りたためるプラスチックコンテナの耐久性は一般的に5年以上といわれています。

ただし使用環境や使用頻度により、折りたたむ可動部の部品やプラスチックのツメが破損するケースがあり、使用年数〇年と記載されている折りたたみプラスチックコンテナはありません。

折りたたみコンテナの多くはプラスチック素材（PP樹脂：ポリプロピレン）が多く、他にはABS樹脂などがあります。

PP素材の折りたたみコンテナは耐久性（引張強度、衝撃強度、圧縮強度といった機械的強度に優れ、耐摩耗性も強い）に優れているため、例えばビール瓶の配送に使われるプラスチックビールケースは10年以上使われることも珍しくありません（20年以上使われている場合もアリ）

折りたたみコンテナのボディ自体は非常に頑丈なプラスチックなので屋外使用でも耐久度はバッチリ、使えなくなる場合は可動部の部品破損が主な原因になります。

折りたたみコンテナの耐久性に影響を与える要素とは？

折りたたみコンテナの耐久性は、使用環境や使用頻度、素材など複数の要素に影響されます。使用環境が厳しい場所では耐久性が高い素材を選ぶことが重要です。また、使用頻度が高いほど、可動部の部品やプラスチックのツメの摩耗が激しくなる可能性があります。

折りたたみコンテナの素材には主にPP樹脂（ポリプロピレン）やABS樹脂などが使われています。PP素材は耐摩耗性や機械的強度に優れ、耐候性も高いため、屋外使用にも適しています。一方で、透明～半透明の素材は日焼けにより硬化し割れる場合があるため、使用環境に合わせて素材を選ぶことが大切です。

PP素材の折りたたみコンテナ、一般的にはPPが80℃までが対応可能な素材なので夏場の屋外使用で問題が起きることは考えにくいでしょう。

一般的なアスファルト舗装の路面は、夏季の日差しで表面温度が60℃前後にまで達するとされ、PP素材の折りたたみコンテナが夏場の屋外使用で溶けてしまうようなことは考えにくいものがあります。

それよりも問題となるのは夏場に屋外で折りたたみコンテナに収容した内容物のほうになります。

PPは耐候性が悪く紫外線を浴びると白くなる弱点があります。

これは白ボケ・白化と呼ばれる現象で、自動車やバイクで使われる黒いPP素材パーツが白くなって劣化する現象と同じもの、プラスチックの折りたたみコンテナの屋外使用でも同じ現象が起きます。

それ以外にも日焼けによる色の変化も。

だとしても折りたたみコンテナは、例えば業務用のものは白ボケしても目立たない色が多く（青色、黄色、灰色、白など）白ボケを気にする必要はないでしょう。

スプレー缶などで塗装することで白ボケした折りたたみコンテナを目立たなくする方法もありますが、業務で頻繁に使う折りたたみコンテナの塗装はオススメできません。

日焼けや白ボケを防ぐためには遮光対策が重要です。屋外での使用時には直射日光を避ける工夫や遮光カバーの使用が効果的です。

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PP素材の折りたたみコンテナ本体が屋外使用や日焼けによりヒビや割れるような場合は少ないですが、PP素材に相応しくない薬品などがかかることでケミカルクラックで（ヒビ・割れ）が発生する場合があります。

水、雨水、海水といった一般的な水系への耐久性は非常に強く、安心して使えます。

コンテナ内部が見えるように透明～半透明の素材が使われている折りたたみコンテナの場合は、日焼けにより硬くなり、割れる場合があります。

透明～半透明の折りたたみコンテナの屋外使用（日が当たる場所での長期間放置）は避けた方が無難です。

折りたたみコンテナの耐久性は、使用環境や素材の選定、適切なメンテナンスによって大きく左右されます。

夏場の屋外使用や薬品への耐久性など、様々な要素を考慮して適切な使い方を心掛けることが、コンテナの長寿命を保つ秘訣です。